soliloquy〜ひとりごと〜
過去のひとりごと 2002/01〜02

現在のひとりごと

バックナンバー
2002/11〜12
2002/01〜02
2001/11〜12
2001/09〜10

2002/02/26
金メダルじゃなくてもすごい(その2)

 五輪では日本の金メダルか結局なかった。ここんところ団体競技で必ず獲れていたので、少々寂しい気もする。しかし、8位まで、つまり入賞数は過去最多だという。いいほうに考えれば、底上げはできているということだろうか?
 ショートトラックでは審判に対する不信を生んだ。とりわけ競技者人口が比較的多い日本にとっては今回ほど不運な大会はない。しかし、その中で3種目に出場した寺尾悟選手は、1000mで不運な失格、1500mでの自滅による失格に遭いながら、500mで5位入賞を果たした。本人はメダルがほしかったみたいだが、あれだけ乱れた競技運営の中での5位だから、私は評価して言いと思う。決勝も普段は4人なのに寺尾選手自身が準決勝での失格者に妨害されたために5人になり、しかもいちばん外からのスタート。500mだからだから駆け引きもできない。そんな不利な条件だから、しょうがないと思う。
 ただ一方で、ショートトラックの失格に対する明確なルールが欠如しているのがはっきりわかったのもこの大会である。かつて日本が国際スケート連盟に、判定にビデオを導入するように提案したことがあるようだが、費用の問題で却下されたという。仮に審判のレベルがみな高ければそれでもよいだろう。しかし、今大会はレベルが低いといわれてもおかしくない審判が、不可解な失格者を出していた。五輪に採用されてから歴史が浅いこの種目ならではの問題でもあるが、このまま五輪で採用され続ける為には、ビデオ導入は絶対条件であると思う。
 他にも審判に対する不正や疑惑、さらにドーピングなど、さまざまなスキャンダルが飛び交った大会でもあった。そのなかで、久々に耳に覚えのある旋律を聞くことができたシーンがいくつかあった。それは、ロシア国歌である。
 フィギュアスケートで男子とペアでロシアの選手が金メダルを獲ったわけだが、国歌演奏は例の暗〜い旋律なのかと思っていたら、なんとソビエト連邦の頃の旋律だった。私は一瞬「カラオケを間違えたんじゃないか?」と疑ってみた。しかし、実際は2000年にロシア国歌にソ連の旋律が復活していたのである。プーチン大統領のおかげで(笑)。さすがに社会主義国家時代の歌詞ではなく、新たにつくられたそうだ。実は私、この旋律はアメリカ合衆国国歌と共に好きな外国国歌の旋律のひとつである。ロシア民謡のようなリズミカルなものではない、きわめて雄大なメロディである。みなさんも一度聴いてみてはいかがでしょう?検索エンジンで必ずヒットするので(笑)。


2002/02/16
金メダルじゃなくてもすごい(その1)

 ソルトレークシティーオリンピックの前半戦では、日本選手は金メダルは取れずにいる。しかし、前回は自国の長野で開催していることを考えれば、健闘している方だと思う。
 まず、開会式翌日に行われたフリースタイルスキー女子モーグルで里谷多英選手が銅メダルを獲得、上村愛子選手が6位に入賞した。上村選手については前評判ではメダル獲得の予想が多かったが、得点の5割を占めるターンで点が伸びず、6位入賞となった。しかし、長野オリンピック(7位)より順位が上がっている。一方里谷選手は長野では金メダルだったので今回は順位を下げた形となった。だが、4年前と比べて難易度が上がっており、しかも今シーズンの成績があまりよくない中でのメダル獲得は、すごいことだと思う。なお、里谷選手はフジテレビの人事部所属ということで、同社同期の内田恭子アナウンサーが公共の電波を使って「多英やったね」と言っていたが、番組制作用にカメラが回っているのならまだよしとしても、生放送で言うことではない。案の定、批判が多かったようだ。
 次に、スピードスケートではまず男子500mで清水宏保選手が銀メダルを獲得した。彼の実力からすれば長野に続く2大会連続金メダルを十分取れたはずだが、シーズン当初に腰の故障があってそれはかなわなかった。しかし、レース当日も痛みが残っている状態だったという。実は、清水選手を助手席に乗せた他の男性が運転する車に、他の車が助手席側に当たるという交通事故に遭っていたというのだ。本人はそれを原因としないと言っていても、影響はなかなか治らない腰痛として残っていたのだ。そんな中での銀メダルは、価値がある。
 女子でも500mで長野で銅メダルの岡崎朋美選手が日本記録を塗り替えて6位入賞した。こちらも腰痛に悩まされて手術までした選手である。今シーズンも成績が伸びずにワールドカップに転戦するメンバーからも漏れたという最悪な状態であったが、五輪には合わせてきた格好だ。順位を下げたのは外国勢がそれ以上に記録を伸ばしてきたからであるが、彼女の苦労と年齢を考えれば十分価値のある入賞である。なお、このレースで前日本記録保持者の大菅小百合選手が不本意な成績で終わったが、彼女はまだ21歳。世界記録を十分追い越せる期待は持てると言ってよい。
 その他、フィギュアスケートの本田武史選手が日本選手で初の4位入賞、スノーボードハーフパイプで女子の三宅陽子選手が8位、男子の中井孝治選手が5位にそれぞれ入賞した。中でも三宅選手は24歳からスノーボードを始めてわずか5年での快挙である。心から祝福したい。


2002/01/30
首相も官僚も議員もNGOもマスコミも国民もおかしい

 1月29日深夜、先のアフガニスタン復興支援国際会議、いわゆる東京会議における日本の特定NGO代表のオブザーバー参加を外務省が一旦拒否した件に絡んで国会審議が空転していることを受けて、小泉首相は田中外相と外務省の野上事務次官を更迭し、鈴木衆院議院運営委員長の辞任を受け入れた。
 これに対するマスコミの報じ方は、野上、鈴木両氏については予想の範囲内として、このタイミングでの田中氏の更迭は意外であり、田中氏を擁護する議員や一般市民の声を多く拾うような報道をしているように思えてならない。私見で言わせてもらうと、田中氏についても当然の措置なのである。そもそもは朝日新聞の記事である、外務省にクギをさしたNGO代表の言葉によって鈴木氏が外務省に圧力をかけたことの真偽と、それを野上氏が鈴木氏の名前を出して田中氏に言った、言わないかどうかのきわめて低レベルな話である。しかし、現在は国会の会期中。こんなことで予算案の審議を止めていいのか?日本経済はどうなってもいいのか?マスコミはこの3氏によるバトルをさらに煽る。NGO代表は田中氏擁護のためにさらに発言する。野党はそれらに相乗りするかのように予算案の審議の取引としてカードを握る。みんなが火に油を注ぐ状況になってしまった。
 一方田中氏に対しては就任当初から外務官僚とうまくいかず、外交そっちのけで細かい問題でゴタゴタさせていた。確かに公金流用の件では彼女がいなければメスを入れられなかったかもしれない。官僚主導を政治主導で外交を展開しようとする点で風穴を開けたのも大きかった。しかし、一方で政府見解と異なるコメントを出すなど、国益を損ねる事も大きかった。そんなことだから小泉首相はタイミングを見て更迭しようとは思っていたはずだ。そのタイミングが今回なだけである。この意味は、くだらない問題を収拾させる能力がないと判断も入っていると見た。
 とはいえ、小泉首相の更迭方法も外面的にはきわめて性急だ。もともと官邸サイドはくだらない問題とのことで「外務省に任せた」として、あまりタッチしていない。私は事の小ささから見て適切な判断と見る。しかし、首相のその意思表明の仕方があまりにもクールであり、それを見た国民には「無責任」と短絡的に捕らえられてしまった。この時点で小泉首相が官邸の姿勢をきちんと説明すべく会見をするなりインタビューで答えるなりしていれば、国民の反応は違ったものになっていたであろう。わかりにくい政治を続けてほしいから小泉首相を支持しているのではない。いかに国民の前で分かりやすい政治をしてくれることこそ、小泉首相に対する期待なのであり、同時に田中前外相への期待でもあった。この点では田中氏が期待に応えている。
 ただ、その田中氏に対する擁護論がひとり歩きしてしまっていた。これに反応する国民は、NGO参加拒否の経緯や背景、さらには事の幼稚さをあまり考えていない。これもおかしい。国会を空転させたら、自分たちが生きるための望みを捨てにいっているということを考えずに。さらに該当するNGOはまたまた火に油を注ぐがごとく、東京会議前の鈴木氏からの抗議を暴露しだした。NGOにしても暴露する時期をもっと考えられないものか?
 今回の件で最重要である予算案の審議の次に問題にしなければいけないのは、外務省内部の意思疎通の問題である。指揮系統上は一国会議員の意見によって左右されることがない。それがまかり通っていることが問題である。これは確かに是正させなければならないが、予算審議を止めてまでする問題ではない。今こんなことをやっている場合ではないのである。


2002/01/25
日産「シルビア」生産打ち切り

 日産自動車は1月24日、スポーツタイプのクーペ「スカイラインGT―R」と、「シルビア」の生産を8月で打ち切ると発表した。両車は日産のかつての看板車種だったが、最近は販売台数が低迷していたうえ、2000年排出ガス規制に適合していないため、打ち切りに踏み切ったという。
 日本経済新聞の記事によると、GT-Rは数年後に復活する予定があるとか。もともとこのグレードはしばらくなかった時期もあったから、あり得る話ではある。しかし、シルビアはその話もない。かつてのパルサーやトヨタのコロナ、カリーナ、クレスタ、チェイサーのように、廃版になってしまう。
 シルビアといえば、私の学生時代では第一人気のクーペだった。当時の型式(※)は“S13”と呼ばれた。それまでのモデルにあったような角ばったイメージから一転して、丸い4連のヘッドライトに曲線を多用したボディは、デートに誘われる女性の心をひいたといわれる、まさに「デートカー」。これよりも安い車で本田のインテグラ(クイントインテグラではない)も人気があったが、その中でもこの車がいちばん目に付いた。
 しかし、そんな“S13”もエンジンの排気量を1800ccから2000ccに載せ替えた、いわゆるマイナーチェンジの時期あたりから、デザインがどうもおかしくなった。4連ヘッドランプは四角くなり、リアスポイラーもどちらかといえば「走り屋さん」のイメージになった。それ以外はほとんど変わっていないのだけど、それらを変えただけでなんだか男臭い車になってしまった。
 そして、次期モデル“S14”では完全に「男臭いモデル」になってしまった。エンジンのスペック(数値)がどうのこうの、ゼロヨン(0→400m加速)がどうのこうのと語られる車に変わってしまっては、一部の車マニアにしかウケないのである。以後のモデルは、私もよく知らない。それだけ目立たない車になった。
 日産には「マーチ」という何年もモデルを変えない車がある。最近でこそセールスが少ないが、万人にウケるモデルはできるだけ変えずに引っ張るのが筋ではないか?“S13”シルビアについても次期モデル“S14”の開発を延ばしてまで生産すべきだったと思う。この失敗こそ、現在の国内生産台数で本田に抜かれて3位に甘んじている原因であろう。
 カルロス・ゴーン社長になってから今までのデザインの路線とはかなり変えてきた。プリメーラなんかがそうだ。経営状態はよくなったが、セールスは依然として伸びていない。数年後もこの状態が続くのかどうか、デザインの改革の成果がそこで現れるのである。


2002/01/06
箱根駅伝は関東ローカルなのに

 新年恒例のスポーツはサッカーの天皇杯や全日本実業団駅伝などいろいろあるが、2日・3日に行われる「東京箱根間往復大学駅伝競走」(以下箱根駅伝)もそのひとつである。東京大手町の読売新聞社〜芦ノ湖間を2日間かけて争うわけだが、出場できるのは関東学生陸上競技連盟に加盟している大学のみ、つまり関東地方にある大学だけのレースなのである。
 大正9年に始まり今年で78回目を数えた歴史の長い大会ではある。しかし、いわば関東ローカルであるこのレースになぜか全国中継が存在する。はたしてそこまでする必要があるのだろうか?
 たしかに、知名度を高めるだけのTV中継があること、さらには全国大会で上位を占めるのが関東勢という事を考えると、地方の高校生が関東の大学をめざして集まっていく現象はわからなくもない。でも、私はあえて問いたい。他の地方の大学ではダメなのか?そのチームで出雲や伊勢の駅伝で優勝させようと思わないのか?そして、そこまでして関東の大学に人を集中させたいのか?と。
 視聴率は関東で25%以上とれるのはもちろんとして、関西でも15%以上あるのだ。昼間の番組としてはかなりの占拠率になるだろう。当然スポンサーも多く入り、TV局は広告収入で潤う。しかし、「関東の大学」しか出場していない駅伝である。「神大」は神戸大学の略であるとインプットされている関西人が、「神大」のゼッケンをつけた神奈川大学のランナーを見るのである。視聴者はなぜこのレースを平気で見ることができるのだろうか?不思議である。
 私がもし地方のTV局の編成部にでもいるならばもちろんこのレースの中継をネット受けしない。視聴率が望めたってよその地方のレースである。昼間の時間帯は特に、地方に帰省している人たちに地方のよさを味わえるような番組を、地元の人たちには身近な情報を得られるような番組を、それぞれ制作するのがTV局の使命であると思う。全国ネットの番組をするならば、どの地方も関係のある番組のみにしてほしいものである。

S-Trip Topにもどる
SEO [PR]  ローン比較 再就職支援 バレンタイン 無料レンタルサーバー SEO